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発展しまくるAIと絵描きたちの仁義なき戦い〜AIの学習元と著作権の関係〜

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AI、絵が上手すぎる

2022年8月、日本にもついに画像生成AIが上陸し、以降度々AIに関するニュースを目にするようになりました。
AIの生成した画像、もといイラストを目にして驚いた方も多いのではないでしょうか。

AI、絵が上手すぎる………!と。

発展途上な部分はもちろんあるのですが、全体的な完成度のレベルはかなり高いですよね。
『AI絵師』『AI術師』を名乗る人も増え、「絵を描けなくてもAIを使えばお絵かきを楽しめる!」と盛り上がりを見せる一方で、著作権の部分に引っかかりを覚える人も少なくありません。

わたしもそのひとりとして色々と勉強をしたので、絵描き視点で誰にでもわかるよう簡潔にまとめていきたいと思います。

AIイラストは無断転載画像を元に生成されている

いくらAIが賢いとはいえ、ゼロベースで上手なイラストを生成できるわけではありません。画像を生成するための参考資料、いわゆる学習元が存在しています。その学習元に大きな問題があるのです。

画像生成AIの有名どころとして

・Novel AI(ノベルエーアイ)
・Stable Diffusion(ステーブルディフュージョン)
・Midjourney(ミッドジャーニー)

などが挙げられますが、これらはすべてネットに公開されている画像や写真を学習元に作られています。
中には無断転載されている画像も多く、無断転載サイト『Danbooru(ダンボール)』が使用されているというのも有名な話です。

ではなぜ無断転載された画像が使用されているにも関わらず、画像生成AIの開発・使用が認められているのでしょうか。

著作権法30条の4第2号』の存在

答えは『著作権法30条の4第2号』にあります。
本文は以下の通りですが、難しいので流し読みで構いません。

著作物は、次に掲げる場合その他の当該著作物に表現された思想又は感情を自ら享受し又は他人に享受させることを目的としない場合には、その必要と認められる限度において、いずれの方法によるかを問わず、利用することができる。ただし、当該著作物の種類及び用途並びに当該利用の態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。

一 略
二 情報解析(多数の著作物その他の大量の情報から、当該情報を構成する言語、音、影像その他の要素に係る情報を抽出し、比較、分類その他の解析を行うことをいう。第四十七条の五第一項第二号において同じ。)の用に供する場合
三 略

引用元:日本著作権法

かなりざっくり説明すると「情報解析のためならすべての著作物を使ってもOK!著作権者の利益を不当に害さないならね!」ということです。

我々には拒否する権利がない…だって…!?

AIに大量の画像を学習させる行為は上記の『情報解析』にあたり、正当な『情報解析』によって生み出された画像生成AIを現段階では取り締まることができないのです。

「著作権者に失礼だ!」と思うかもしれません。
けれどこの法律がなければあらゆる開発が不可能となり、技術の発展も止まってしまいます。

「著作権者の利益を不当に害してはいけない」の範囲って?

作品がAI学習に利用されても基本的に文句を言うことが許されないわけですが、気になるのは「著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない」の一文です。
著作権者の利益を不当に害してはいけないって、ラインわからなくない?何で判断するの?

そう、明確な基準はありません。(日本、そういうとこやぞ!)

日本著作権教育研究会のサイト(https://www.jcea.info/index.html)によると『種類』『用途』『態様』の3つの要素を総合的に勘案して判断する必要があるとの記載がありますが、もはや個人が判断できる域ではなく、明確な基準があるとは言い切れません。
とはいえ明確な基準を設けるのが難しいというのもまた事実です。
そもそも著作権自体が著作権者が主張して初めて行使されるものという曖昧な存在であるのもいかがなものかと思います。

(追記)
文化庁ならびに内閣府が5月30日に公開した「AIと著作権の関係等について」と題された文書で、生成AIによる学習および生成物と既存作品の著作権の関係に対する見解が明らかにされました。こちらも合わせてご覧ください。

まだまだ続く、AIと絵描きの仁義なき戦い

わたしたちを守ってくれると思っていた著作権法が、AIの前では無力……
絵描きとして、クリエイターとして、由々しき問題です。

しかしつい先月末、EU(欧州連合)がAIの利用に関する規制を計画していると発表したり、アメリカでもAIに対する規制についての意向を示したりと、世界的にAI規制への動きが高まっています。
こういった対応に関して人一倍遅い印象を受ける日本ですが、少しでもはやく対策案を講じてくれることを願うばかりです。

※この記事は決して画像生成AIを否定する意図を含むものではありません。
技術の発展は素晴らしいことなので、マナー・モラルに反しない範囲で楽しく使用しましょう。

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