映えるアイコンイラストを描くコツ

こんにちは、おさしみちゃんです。
絵描きがこの大SNS時代を生き抜く中で、最も大切なものはなんだと思いますか？

アイコン！

そう、アイコン。
お互いの顔が見えないインターネットでは、アイコンがまさに顔の代わりのようなもの。
アイコンで相手を覚えたという経験もあるかと思います。

というわけで、今回は映えるアイコンイラストを描くコツをご紹介します！
SNSやクラウドソーシングサービスでアイコンイラストの依頼募集を始めようと思っている方も、是非参考にしてくださいね。

1 テーマを決める
2 構図による工夫
3 色と線でできる工夫
- 3.1 色
- 3.2 線
4 SNS上で実際に確認
5 NG例
6 まとめ
7 Twitterやってます！

テーマを決める

二度目になりますが、アイコンはまさに自分の顔。
普段の自分の作風とかけ離れたテーマのイラストは避けたほうがいいでしょう。
アイコンだけで「こんな感じのイラスト描く人なんだ！」と見た人に伝わるのがベストです。

クライアントからの依頼の場合は、どのような雰囲気のアイコンを希望しているかできるだけ詳しくヒアリングしてあげてください。

わたしは女児向けコンテンツっぽい可愛くてキラキラとした作風が売りなので、今回もそちらをテーマに制作していきます。

アイコンだからって気張りすぎないこと！肩の力抜いて〜！

構図による工夫

アイコンは基本的に小さく表示され、大きい状態で見てもらえることはほとんどありません。
つまり、小さくても目に入る、目立つ構図を考える必要があります。
まずはよくあるパターンをいくつかご紹介します。

①真正面顔で勝負

THE アイコンという感じの真正面顔イラスト。
シンプルではありますが、最近は証明写真風のイラストやグッスが流行っていることもあり、王道でいいですね。
何よりキャラクターの顔がはっきり見えます。

わたしは結構真正面顔好き。よくやる。

②斜め顔で動きを出す

斜め顔のイラストは引きで見ると初心者感が出てしまいがちですが、少し動きをつけることでかなり垢抜けします。
髪をなびかせるだけでも全然違うので、ぜひ意識してみてください。

ちょっと動きがあるだけでだいぶ上手く見えるんだよね〜。

③手を入れて情報量を増やす

正面顔イラストも斜め顔イラストも、手を映り込ませると動きが出る&情報量が増えて少しリッチな印象になります。
手を入れることでポーズの幅も広がりますし、キャラクターの個性も表現しやすいですね。

手は絶対入れたほうがいい！！！
スカスカして見えるアイコンも手があるだけで豪華に見える！！！

④敢えて見切らせる

イラストで一番最初に目がいく部分はやはり瞳なので、瞳を中心にアップで見切らせるのもかっこいいですね。
なんだかちょっとデザイン的な印象になりますし、たとえバランスが崩れていたとしてもかなり誤魔化せます。

アイコンにしたいイラストのおさまりが悪かった時とかもこの手法は使えるぞ。なんかいい感じになる。

ポイント

すべて共通して言えることは、顔をアップで載せる、ということですね。
バストアップ以下のサイズとなると、等身イラストではアイコンサイズになった時に何の絵だかよくわからなくなってしまいます。

また、最近のアイコンはSNSやサイトの種類問わずほとんどがサークル型(正円形)なので、構図を考える際は丸く切り抜かれることを意識してみましょう。

わたしはこんな感じで正円の目印を入れて、丸く切り抜かれたときのシュミレーションをしながら描いています。

色と線でできる工夫

背景に色と模様を入れてみたけど、あまりパッとしないな…という時、ありますよね。
そんな時は、色選びや線の太さを工夫してみましょう。

色

背景に同系色を置くとまとまりは出ますが、引きで見た時にイラストが沈んでしまうことが多々あります。
アイコンは特に表示が小さいため、敢えて補色(※)などイラストとは違った色を使ってみてはいかがでしょうか。

※補色…色相環の反対側に位置する2色のこと。補色は色相差が最も大きいので、お互いの色を目立たせる効果があります。

背景黄色に変えただけでイラストがかなりハッキリしたね。

線

それでもやっぱり同系色でまとめたい！という場合は、絵のフチを少しだけ太くすることで、イラストが浮き上がっているような印象に仕上げることも可能です。
何となくイラストが前に押し出されたような気がします。

背景が派手であれば派手であるほどやっといたほうがいい！

SNS上で実際に確認

こんな感じになりました！
アイコンは実際にSNS上で確認してみると「思ってたんとちゃう…」となることもしばしばなので、できればラフの段階あたりで一度このように確認してみることをオススメします。

どれが好きかはもう正直好みの問題やな。

NG例

逆にアイコン向けじゃないイラストや切り抜き方ってどんなの？
アイコンで失敗しないためにも確認しておきましょう。

①等身の全身イラスト

遠い！！！
遠くて肝心のお顔や髪型、服のデザインなどがほとんど見えません。
これではせっかくのイラストが何のアピールにも繋がらず非常にもったいないです。

こんなに可愛い顔が見えないなんて世の損失よ。

②情報量が多くてゴチャゴチャ

なんかいっぱい書いてあるけど全然読めない。
再三言っていますがアイコンはかなり小さくなることを想定して、できれば情報はひとつに絞りましょう。
伝えたいことはプロフィール欄などに記載してください。

堂々と絵で勝負！
わざわざアイコン拡大して読んでくれる人なんてそうそういないからな！

③モノクロイラスト

時にはモノクロイラストが映えることもあります。
ただ色がない分視認性はかなり落ちますし、他にモノクロイラストをアイコンに使用している人がいると混同されることもありますので、できればアイコンイラストはカラーが好ましいです。

モノクロイラストアイコンの人とモノクロイラストアイコンの人、結構見間違うんよね…

④切り抜く部分が…

こちらのイラスト、アップで見るとコンサートライトと缶バッジがたくさん付いた痛バッグであることがわかりますが、アイコンサイズで見てみるとなんだかわからなくないでしょうか？
このように一部分にフォーカスして切り抜いてみても、アイコンにすると何の画像だかわからないという減少も多々あります。
何の画像だかわからないと覚えてもらいづらいので、引きで見てもわかる部分を切り抜きましょう。

これはガチで、このプロフィール登録画面まで来てみないとわからないのでとりあえず試してほしい！